時計のLINE査定で損しない写真の撮り方
LINE査定は「写真を送るだけ」ですが、どんな写真を送るかで概算の精度が大きく変わります。精度の高い概算は、本査定との差をなくし、店を比較する物差しとしても機能します。鑑定士が「この5枚があれば分かる」という基本の撮り方を、そのままお伝えします。
基本の5枚——これだけで型番不明でも特定できます
送っていただきたいのは次の5枚です。①文字盤全体(正面から時計全体が入るように)、②ケース側面(リューズ側。ケースの厚み・傷が分かります)、③裏蓋(刻印があれば素材・モデルの手掛かりになります)、④ブレスレットとバックル(刻印部分に寄って1枚)、⑤付属品一式(保証書・箱・余りコマを並べて)。この5枚があれば、モデル名が分からない時計でも当店で型番を特定できます。保証書がある場合は、記載面のアップも添えていただくと確実です(型番の場所はこちら)。
風防の反射を消すコツ——照明の下ではなく「窓の近く」で
時計の写真で最も多い失敗が、風防(ガラス)に照明が写り込んで文字盤が見えないことです。コツは3つ。①天井照明の真下を避け、昼間の窓際の自然光で撮る、②フラッシュは切る、③真上からではなく少しだけ角度をつけて撮る(反射が逃げます)。背景は無地の布や紙の上が理想ですが、こだわりすぎる必要はありません。ピントが文字盤に合っているかだけ、送る前に確認してください。
傷・不具合こそ写してください——概算が「守られる」から
意外に思われますが、傷や不具合の写真は送る側の利益になります。概算はお送りいただいた情報を前提に出すため、隠れていた傷が本査定で見つかると、そのぶん概算から下がって「話が違う」という不満につながります。逆に、傷・ガラスの欠け・ベゼルの汚れ・動かない旨などを先に伝えていただければ、概算はそれを織り込んだ「固い数字」になり、本査定で下がる余地が小さくなります。現物で概算を上回ることすらあります。査定で損をしないとは、「高い概算をもらうこと」ではなく「実額に近い概算をもらうこと」です。
撮ったら送るだけ——匿名OK・営業連絡なし
5枚が揃ったら、あとはLINEで送るだけです。お名前を明かさない匿名での概算依頼でも構いませんし、査定額を見てから売るかどうかを決めていただければ十分です。複数本ある場合は全体を並べた1枚+気になる個体のアップでも概算できます(まとめ売りの実際はこちら)。初めての買取で流れ全体が不安な方は初めての買取ガイドもご覧ください。写真の出来に自信がなくても大丈夫——足りなければ、こちらから「この角度をもう1枚」とお願いします。
よくあるNG写真3パターンと直し方
実際のLINE査定でよくある「もう1枚お願いします」になるパターンは3つです。①ブレて文字盤の文字が読めない——スマホを両手で持ち、時計を置いて撮ってください(手に持って撮ると両方が揺れます)。②遠すぎて時計が画面の一部にしか写っていない——画面の7割を時計が占めるくらいまで寄って大丈夫です。③保証書や箱だけで本体の写真がない——査定の主役は本体です。逆に、この3つさえ避ければ写真の腕前は問われません。「うまく撮れているか自信がない」まま送っていただいて大丈夫です——足りない分はこちらから具体的にお願いします。
よくある質問
写真だけで正確な金額が出ますか?
写真での概算は「その日の相場に基づく見込み額」で、確定額は現物確認後の本査定で提示します。基本の5枚と傷の申告が揃っているほど、概算と本査定の差は小さくなります。
シリアル番号が写り込んでも大丈夫ですか?
当店に査定目的でお送りいただく分には問題ありません。一方、SNSやフリマなど不特定多数が見る場所への公開は、悪用防止のため隠すことをおすすめします。
夜しか時間がなく、自然光で撮れません。
室内照明でも、光源が風防に直接写り込まない角度を探せば十分です。デスクライトを時計の斜め上から当て、真上を避けて撮ってみてください。不鮮明ならこちらから撮り直しをお願いしますのでご安心ください。
動画を送ってもいいですか?
はい、有効です。特に秒針の動き(動作確認)やブレスの状態は動画の方が伝わります。写真5枚+短い動画が最も精度の高い組み合わせです。