ブランドジュエリーは地金とブランドどちらで査定される?
カルティエのリングを売るとき、その価値は「K18の地金」でしょうか、「カルティエの製品」でしょうか。答えは両方です——誠実な店は地金価値とブランド中古価値の両方を算出し、高い方で買い取ります。この「二重査定」の仕組みを知らないと、ブランドジュエリーで大きく損をすることがあります。
2つの価値の物差し——地金とブランドは別の市場です
ジュエリーには2つの出口があります。①地金として——溶かして素材に戻す前提で、純度×重量×当日相場で計算される価値(計算式はこちら)。②ブランド中古品として——そのモデルを探している次の買い手に販売する前提の価値。人気メゾンの定番モデル(カルティエのラブ・トリニティ、ティファニーのTシリーズ、ブルガリのビーゼロワンなど)は、指名需要があるためブランド価値が地金価値を大きく上回るのが普通です。逆にノンブランドのK18ネックレスは地金の物差しだけで決まります。同じ「金の指輪」でも、走る市場がまったく違うのです。
シルバーのブランドアクセサリーが売れる理由
二重査定の仕組みが最もよく分かる例がシルバーです。銀の地金価値は金に比べてわずかで、ティファニーのオープンハートを地金として計算すればごく小さな金額にしかなりません。しかしブランド中古品としては、定番モデルへの安定した需要があり、地金の何倍もの価格で取引されます。つまり「シルバーだから値が付かない」は、地金の物差ししか持たない店の論理です。ブランドアクセサリーは素材を問わず、まずブランドの物差しで測る——この順序を知っているだけで、ジュエリーボックスの仕分けの精度が変わります(棚卸し術はこちら)。
逆のパターン——ブランド品でも「地金の方が高い」場合
興味深いのは逆転のケースです。①廃盤から年月が経ち、中古需要の薄れた古いデザイン——ブランド品でも指名需要がなければ、重量のあるK18製品は地金評価の方が高くなることがあります。②金相場の高騰局面——地金の物差し自体が伸びるため、逆転が起きやすくなります。③マイナーブランドや百貨店ジュエリー——ブランドの二次市場が小さい場合も地金が軸になります。大切なのは、どちらか一方の物差ししか当てない店では、もう一方の価値を取りこぼすということ。「地金とブランド、どちらの評価ですか?」と査定士に聞いてください——両方を答えられる店が、正しい店です。
高く売るための実務——箱・保証書とダイヤの鑑定書
ブランドの物差しで評価される場合、付属品の重みが増します。純正箱・保証書・ショッパーは中古品としての商品力を上げ、ダイヤ付きモデルなら鑑定書・鑑別書が石の評価を確定させます(付属品なしでも買取は可能です。詳しくはこちら)。また、ゆがみ・石取れなどのダメージがある場合も、修理前提のブランド評価と地金評価を比べて高い方を採りますので、直してから売る必要はありません。エニティ銀座はジュエリーとブランド品の両方を扱う店として、常に二重査定で高い方をご提示します——内訳もすべて開示します(ジュエリー買取ページ)。
品番・刻印が分かると相場の特定が速くなります
ブランドジュエリーの内側には、ブランド刻印・素材刻印(750やPt950)に加えて、モデルを特定できる品番やシリアルが刻まれていることがあります。この刻印が読めると、「どのモデルのどのサイズか」が確定し、ブランド中古市場の相場照会が正確になります。LINE査定の際は、①全体像、②刻印部分のアップ、③(あれば)保証書の3枚をお送りください。また、リングとネックレスのセットの片方だけ、廃番になったシリーズの一点だけでも査定は可能です——セットが揃わないから、廃番だからと諦める必要はありません。廃番モデルにはかえって「もう買えない」需要が付くこともあります。
よくある質問
カルティエの古いK18リングは、地金とブランドどちらが高くなりますか?
モデルと状態によります。ラブやトリニティなど現行定番はブランド評価が上回ることが多く、廃盤の重量あるデザインは地金が上回ることもあります。両方を算出して高い方でご提示します。
ティファニーのシルバーネックレスは買取できますか?
はい。銀としての地金価値はわずかですが、ブランド中古品としての需要で買取できます。変色していても磨かずそのままお持ちください。
石が取れてなくなったブランドリングはどうなりますか?
ブランド品としては修理コストを織り込んだ評価、地金としては重量評価となり、高い方を採用します。取れた石が手元にあれば必ずご一緒にどうぞ。
ブランドジュエリーを地金の値段だけ提示されました。損していますか?
そのモデルに中古需要があれば、ブランド評価の方が高い可能性があります。査定額の根拠(地金かブランドか)を確認し、他店比較をおすすめします。当店の再査定もご利用ください。