エニティ銀座
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銀製品は売れる?SV925・銀食器の買取の実際

監修:代表取締役・鑑定士 横山(鑑定歴11年)

「銀は安いから売れない」と思われがちですが、正確には「単価は金より低いが、確実に売れる」が答えです。特に重量のある銀食器や銀杯は、意外なまとまった金額になることがあります。銀ならではの売り方のコツを解説します。

銀の買取単価の現実——重量で勝負する金属

銀の買取単価は1gあたり数百円程度と、金の数十分の一です。数グラムの銀ジュエリー単体では大きな金額になりませんが、銀は製品の重量が大きいのが特徴——銀食器のセットやトロフィー、銀杯は数百グラム〜キロ単位になることがあり、当日単価×重量で計算すると侮れない金額になります。当店はSV925・SV1000の単価を毎日公開していますので、まず手元の品の重量を掛けてみてください。

黒ずみ(硫化)は磨かない——銀査定の鉄則

銀は空気中の硫黄分と反応して黒ずむ性質があり、長年しまわれた銀製品はほぼ例外なく変色しています。この黒ずみは素材価値に影響しません——買取は重量と純度で決まるため、真っ黒な銀食器も同じ単価です。むしろ市販の研磨剤で強く磨くと、細かな傷や刻印の摩耗を招きます。「汚いから」と磨いてから持ち込む必要はまったくありません。

ブランド銀製品は「地金+ブランド」の二本立て

ティファニーやジョージ ジェンセン、エルメスの銀製品は、地金価値に加えてブランド品としての中古価値で評価します。ティファニーのSV925ジュエリーは地金の数倍で取引されることも珍しくなく、「銀だから安い」と地金だけで手放すのは損です。刻印(TIFFANY&CO.・GEORG JENSEN等)があれば必ずそのまま査定へ。また、記念の銀貨・プルーフ銀貨セットも発行元とセット内容次第でプレミアがつくことがあります。

銀食器セットの査定手順——バラさず箱ごと

カトラリーセットや銀盆・ティーセットは、箱ごとまとめてお持ちいただくのが最善です。査定ではまず刻印(STERLING・925・造幣局マーク等)と製造元を確認し、純銀製・銀メッキ(EPNS等の刻印)・洋白を仕分けます。銀メッキのカトラリーが混ざっているのは普通のことで、仕分けと判定は当店の仕事——事前に選別する必要はありません。純銀分は重量で、ブランド食器(クリストフル等)はブランド価値も加味して評価し、内訳明細をお渡しします。引き出物や記念品で使わないまま眠っている銀器は、想像以上に多くのご家庭にあります。

銀の刻印を体系的に読む——数字・ホールマーク・メッキ表記

銀製品の刻印は金より種類が多く、体系を知っておくと仕分けの精度が上がります。数字は千分率の品位表示で、「1000」「999」は純銀、「950」は銀95%、「925」は銀92.5%(スターリングシルバー)、「800」は銀80%。ヨーロッパの古い銀器には「800」「835」「900」といった大陸系の品位が多く、これらも立派な買取対象です。日本製では、菱形に日の丸の造幣局検定マーク(ホールマーク)が打たれた品が品位検定済みの証。海外アンティークでは、英国のライオンパサント(歩くライオン)など図柄のホールマークが品位を表します。一方、注意すべきメッキ表記が「EPNS」(洋白銀メッキ)・「EP」「SILVER PLATED」で、これらは母材が銀ではありません。また刻印のない「銀色の金属」には、洋白(ニッケル合金)・ステンレス・ピューター(錫合金)などがあり、見た目での判別は困難です。読めない刻印・無刻印の品も測定で判定できますので、選別せずまとめてお持ちください。

銀器査定の落とし穴——「総重量=銀の重量」ではない品々

銀食器の査定で押さえておきたいのが、構造による重量の控除です。代表例がナイフやサーバー類で、柄(ハンドル)は銀でも、刃やすくい部はステンレスという組み合わせが標準的です。さらに柄の内部には樹脂やセメントが充填されていることが多く、持ち重りがしても銀の正味重量は見た目より少なくなります。燭台(キャンドルスタンド)やトロフィーの台座も、安定のために内部に石膏や重りが充填された「ローデッド」構造が一般的で、総重量のまま計算すると実際より大きく出ます。当店ではこうした構造を踏まえて銀部分の正味重量を算定し、内訳をご説明します。逆に、スプーン・フォーク・銀杯・銀盆のような無垢(中まで銀)の品は総重量がほぼそのまま評価対象になり、セットでまとまれば重量が稼げます。「思ったより軽い評価だった」「思ったより重かった」のどちらのズレも、構造を確認すれば必ず説明がつく——それが銀器査定の実務です。

銀製品の細かい疑問——Q&A

海外旅行の土産で買った銀のアクセサリーも売れますか?

刻印や品位がはっきりしない品でも、測定で銀の含有率を確認して評価できます。観光地の土産物には銀含有率の低い合金やメッキも混ざっていますが、それも含めて判定するのが査定の仕事です。捨てる前に、他の品とまとめてご相談ください。

「洋白」「ニッケルシルバー」と書かれた食器は銀ですか?

銀ではありません。洋白(ニッケルシルバー・German Silver)は銅・ニッケル・亜鉛の合金で、名前に「シルバー」と付きますが銀を含まないのが通例です。地金買取の対象外ですが、自己判定が難しい場合は測定で確認しますので、疑わしい品はそのままお持ちいただいて構いません。

売るときに必要なものはありますか?

古物営業法に基づき、金額にかかわらず運転免許証・マイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。銀食器は箱や袋のままで結構です。重量がある場合は宅配買取(送料無料)もご利用いただけます。

茶道具の銀瓶や煎茶道具も買取の対象になりますか?

対象です。銀瓶(ぎんびん)や銀の急須・建水などの茶道具は、銀製品の中でも特に重量がある分野で、地金価値だけでも相応の評価になります。加えて、著名な金工師の作品や共箱・落款のある品は、美術工芸品として地金を上回る価値がつく可能性があるため、箱書きや栞が残っていれば必ずご一緒にお持ちください。取っ手の籐巻きや摘みの素材(翡翠・象牙等)は査定側で確認し、銀部分の正味重量と作品価値の両面から評価します。蔵や茶室の整理で出てきた銀瓶は、処分前に一度ご相談いただく価値が十分にあります。

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よくある質問

真っ黒に変色した銀食器のセットがあります。売れますか?

はい、売れます。黒ずみ(硫化)は買取価格に影響せず、重量×当日単価で計算します。セットで数百グラム以上になることも多く、まとめてお持ちいただくのがおすすめです。

SILVERとだけ刻印された製品は純銀ですか?

「SILVER」「STERLING」はSV925相当を指すことが多いですが、確実には測定で判定します。刻印がない銀色の製品(洋白・ステンレス等の可能性)も、無料で判別しますのでそのままお持ちください。

ティファニーの銀のネックレスは地金価値だけですか?

いいえ、ブランド品として地金より高く評価できる場合がほとんどです。モデルによって差があるため、全体と刻印の写真をお送りいただければブランド査定でお答えします。

銀貨・記念銀貨はどう評価されますか?

地金価値をベースに、発行数・セットの完全性・ケースや証明書の有無でプレミアを判断します。箱ごとまとめてお見せください。

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