偽物の金の見分け方|自分でできるチェックと確実な鑑定
遺品や古い貰い物の金製品で、「これは本物なのだろうか」と不安になることは珍しくありません。自分でできる簡易チェックはいくつかありますが、いずれも「怪しいかどうか」の目安にしかならないことも事実です。チェック方法とその限界、確実な確認方法を順に解説します。
自分でできる3つの簡易チェック
① 刻印を見る
K18・750などの純度刻印があるか(読み方一覧)。GP・GFはメッキです。
② 磁石を近づける
金は磁石に付きません。強く反応するなら別素材の可能性。
③ 変色を見る
金そのものは錆びません。緑青や黒ずみ、メッキ剥がれによる下地の露出は要注意。
セルフチェックの限界
残念ながら、この3つをすべてクリアする精巧な偽物が存在します。刻印は偽造でき、タングステンなど磁石に付かない金属を芯にした偽物もあります。逆に、本物なのに留め具だけ磁石に反応して「偽物では」と誤解されるケースもあります。
つまりセルフチェックで「クロ」の見当はついても、「シロ」の証明はできません。確実に知る方法は機器測定だけです。
確実な鑑定方法|X線蛍光分析と比重検査
買取店では、X線蛍光分析装置(元素構成を非破壊で測定)と比重検査(金特有の重さを確認)を組み合わせて真贋と純度を判定します。お品物を傷つけることはありません。
エニティ銀座では真贋判定を含む査定がすべて無料です。「偽物かもしれないから恥ずかしい」という心配は不要で、実際に査定に出されるお品物の中に混ざっていることは日常的にあります。写真を送るだけのLINE査定でもある程度の見当をお伝えできますので、まずはお気軽にどうぞ。
なぜタングステン製の偽物は見抜きにくいのか
近年の精巧な偽物で使われるタングステンは、比重が金(19.3)に極めて近い19.25前後という厄介な性質を持ちます。つまり「重さがそれらしい」「磁石に付かない」という、素人判定の二大関門を両方すり抜けてしまうのです。表面に本物の金を厚めにメッキしたタングステン偽物は、簡易的な比重検査でも判別が難しいことがあり、これが「セルフチェックでシロの証明はできない」と申し上げる理由です。
当店ではX線蛍光分析で表面の元素構成を測り、必要に応じて超音波や導電率など複数の角度から検査します。特にインゴットや金貨など「地金そのもの」の形状は偽物が最も狙う領域のため、複数の検査を重ねて確実に判定します。検査でお品物を傷つけることはありません。
偽物と言われたときに確認すべきこと
- 1.どの検査で判定したかを聞く。目視だけの「偽物です」は信頼できません。測定機器による根拠を説明できる店で再確認を。
- 2.「一部が金でない」可能性を確認する。留め具だけ別素材、チェーンだけメッキという組み合わせ品は多く、全体が偽物とは限りません。
- 3.セカンドオピニオンを取る。判定は店の設備と経験に依存します。当店では他店で偽物とされたお品物の再鑑定も無料でお受けしており、実際に「本物だった」というケースもあります。
そもそも偽物をつかまないために——購入時の自衛策
売却の話から少し離れますが、金の偽物被害は「買うとき」に始まります。SNS広告や個人間取引での地金・金貨の購入、海外旅行先での「免税店」での購入は、偽物リスクが最も高い経路です。金地金を買うなら国内の正規流通(貴金属商・地金商)を通すこと、個人間で買った金製品は使用前に一度専門店で測定してもらうこと——この二つでほとんどの被害は防げます。当店では購入品の真贋確認だけのご相談も無料でお受けしています。
よくある質問
偽物だった場合、査定料はかかりますか?
いいえ、かかりません。真贋判定を含めて査定はすべて無料です。万が一お値段がつかない場合も、その理由をご説明のうえお品物はお返しします。
偽物かどうか、写真だけでわかりますか?
写真では刻印や色味・作りからある程度の見当をお伝えできますが、確定判定には機器測定が必要です。LINEで写真をお送りいただければ「測定する価値がありそうか」を無料でお答えします。
本物の金に偽物の刻印がある場合はありますか?
刻印より実際の純度が低い、いわゆる「アトK」と呼ばれる製品が存在します(例:K18刻印で実際はK14相当)。当店では刻印ではなく測定値に基づいて査定するため、刻印と実態が異なる場合もその旨をご説明します。
メッキ製品と知らずに持ち込んでも大丈夫ですか?
もちろん大丈夫です。測定の結果メッキだった場合は理由とともにお伝えし、お品物はお返しします。ブランドアクセサリーであればメッキでもブランド価値で買取できる場合があります。