ティファニーの刻印の見方|925・750・PT950と年代の手がかり
手元のティファニーの裏側に「925」「750」「PT950」といった小さな刻印を見つけて、「これはどういう意味だろう」と気になっていませんか。売る前に素材だけでも知っておきたい、そもそも本物なのか少し不安——そんな気持ちで検索された方も多いはずです。結論から申し上げます。ティファニーの刻印は、大きく分けて「ブランド」「素材」「デザイナー」の3つの情報でできています。この3つの読み方さえ分かれば、お手元の品がシルバーなのか、K18なのか、プラチナなのかをご自身で確認できます。この記事では、素材刻印の早見表から年代の手がかり、そして「刻印だけでは真贋を断定できない」理由まで、鑑定士が順番に解説します。
素材刻印の早見表——925はシルバー、750はK18、PT950はプラチナ
まずいちばん実用的な、素材を表す刻印です。数字は「その金属が全体の1000分のいくつ含まれているか」を示しています。読み方は次の表のとおりです。
| 刻印 | 素材 | 含有率 |
|---|---|---|
| 925 | スターリングシルバー | 銀92.5% |
| STERLING / STERLING SILVER | スターリングシルバー(旧表記を含む) | 銀92.5% |
| 750 / AU750 | K18(18金) | 金75% |
| PT950 | プラチナ | プラチナ95% |
「925」ならスターリングシルバー(銀92.5%の合金)、「750」または「AU750」なら日本でいうK18、「PT950」ならプラチナ95%です。AUは金の元素記号なので、AU750と750はまったく同じ意味になります。シルバー製品の売却を検討中の方はティファニーのシルバー買取の解説も参考になさってください。なお「GP」と付く刻印は金メッキを表す別の基準です(GP刻印の一覧はこちら)。
ブランド刻印のパターン——TIFFANY&CO.と©マーク、そして「1837」の意味
2つ目はブランドを示す刻印です。基本は「TIFFANY&CO.」の社名刻印で、デザインによっては「© TIFFANY&CO.」と©(著作権表記)付きで入ります。©はコピーライトマークで、そのデザインの著作権表示です。ここで初めての方が迷いやすいのが、「1837」や「T&CO.」という刻印です。1837はティファニーの創業年にちなんだコレクション名、T&CO.も同様にモチーフ・コレクション名を表す刻印であって、製造年や素材を示すものではありません。「1837と彫ってあるけれど素材が分からない」という場合は、同じ品のどこかにある925やAU750などの素材刻印を探してみてください。リングなら内側、ネックレスならプレートの裏や留め具付近に入っていることが多いです。
デザイナー刻印——ELSA PERETTI・PALOMA PICASSO
3つ目がデザイナーの名前刻印です。ティファニーには著名デザイナーによるコレクションがあり、「ELSA PERETTI(エルサ・ペレッティ)」「PALOMA PICASSO(パロマ・ピカソ)」といった名前がブランド刻印と並んで刻まれます。オープンハートのようにデザイナーコレクションとして知られるシリーズでは、この名前刻印がどのコレクションの品かを見分ける手がかりになります。査定の場面でも、デザイナー刻印はどのシリーズ・どのデザインの品かを特定するために確認する大切な情報です。売却前の下調べとしては、「ブランド刻印」「素材刻印」「デザイナー刻印」の3点がどこに入っているかを確認しておくと、お問い合わせのやり取りがとてもスムーズになります。当店のティファニーの査定についてはティファニー買取ページをご覧ください。
年代の手がかり——旧表記「STERLING」が入った古い品
刻印は年代を推測する手がかりにもなります。代表的なのがシルバーの表記で、現在よく見る「925」に対し、古い品には「STERLING」「STERLING SILVER」という英字の旧表記が使われていることがあります。お母様やお祖母様から受け継いだ品にSTERLINGとだけ刻まれていても、素材は925と同じスターリングシルバーですのでご安心ください。ただし正直に申し上げると、刻印から製造年をぴたりと特定することは難しく、あくまで「古い世代の品らしい」という手がかりに留まります。年代物かどうかで悩むより、現物を見せていただく方が確実です。海外の金製品の刻印については海外の金刻印の読み方で詳しく解説しています。
刻印だけで真贋は断定できません——最後は測定機器で確定します
最後に、いちばん大切な注意点です。刻印が「ある」ことは、本物である保証にはなりません。残念ながら模倣品も刻印まで再現して作られるため、刻印の有無や見た目だけで真贋を断定することはできないのです。だからこそ当店では、刻印は参考情報とした上で、X線蛍光分析という測定機器で素材そのものを実測し、鑑定経験と併せて総合的に判断します。この方法には、もうひとつ利点があります。長年の使用で刻印が薄れて読めなくなった品でも、素材を実測できるので査定が可能だという点です。「刻印が確認できないから」と諦める必要はまったくありません。真贋が不安な品も、刻印が読めない品も、現状のままお見せいただければ大丈夫です。初めての方は初めての買取ガイドもあわせてどうぞ。
よくある質問
刻印が薄れてほとんど読めません。査定してもらえますか?
はい、査定できます。刻印は手がかりのひとつにすぎず、当店ではX線蛍光分析で素材そのものを実測して査定します。刻印が読めない品も現状のままお見せください。
AU750とはK18のことですか?
はい、同じ意味です。AUは金の元素記号で、750は金の含有率75%を示します。つまりAU750も750も、日本でいうK18(18金)と同じ素材を表す刻印です。
「1837」という刻印は製造年ですか?
製造年ではありません。1837はティファニーの創業年にちなんだコレクション名の刻印で、T&CO.も同様にモチーフ・コレクションを表す刻印です。素材は925やAU750など別の刻印で確認します。
刻印がしっかり入っていれば本物と考えてよいですか?
刻印があることは本物の保証にはなりません。模倣品も刻印まで再現しているためです。真贋の断定は測定機器と鑑定経験による総合判断が必要ですので、店頭またはLINEでご相談ください。
ELSA PERETTIと刻印されたシルバーは査定で評価されますか?
はい。ELSA PERETTIやPALOMA PICASSOの名前刻印はデザイナーコレクションであることを示す情報で、査定の際に確認する大切なポイントです。刻印部分を含めて写真をお送りください。