ロレックスの査定はどこを見ている?
ロレックスの査定額は、勘や言い値ではなく、①型番(モデル)②製造年代 ③状態 ④付属品 ⑤当日の相場——この5つの要素の積み上げで決まります。鑑定士が何をどう見ているかが分かれば、査定額が適正かどうかをご自身で判断でき、店選びで損をすることもなくなります。
要素①②——型番と製造年代で「土台の相場」が決まる
査定で最初に確定させるのは型番です。同じサブマリーナーでも世代(型番)で相場は大きく異なり、査定額の大部分はこの時点で決まります(型番の調べ方はこちら)。次にシリアル番号や保証書から製造年代を確認します。同じ型番でも製造時期で仕様(文字盤・ブレス・ムーブメント)が異なることがあり、ヴィンテージ領域では年代そのものが価値になります。ここまでが「この個体の基準価格」を決める工程です。
要素③④——状態と付属品で基準価格から加減算する
状態の確認箇所は、風防(ガラス)の傷・欠け、ベゼルの状態、ケースのエッジ(過去の研磨の程度)、ブレスレットの伸び、そしてムーブメントの動作(ゼンマイを巻いて精度と巻き上げの感触を確認)です。日常の小傷は想定内で、影響が大きいのは打痕・変形・過剰研磨です(傷と研磨の考え方はこちら)。付属品は保証書・箱・余りコマが3点セットで、フルセットなら加点、欠けていれば型番に応じた減額を織り込みます。それぞれの加減算には根拠があり、内訳を説明できるのが誠実な査定です。
要素⑤——実は最も大きい「当日の相場」
見落とされがちですが、査定額を最も大きく動かすのは相場です。ロレックスの国内相場は海外の実勢価格と為替に連動して毎日動いており、同じ個体でも先週と今週で金額が変わることは普通にあります。査定書の金額に有効期限が設けられているのはこのためで、値切りの口実ではありません。逆に言えば、過去に受けた査定額が今も有効とは限らず、円安局面などでは以前より上がっていることもあります。売り時の考え方はプレミア相場の仕組みのコラムも参考にしてください。
査定を受けるときは「内訳」を聞いてください
以上の5要素を踏まえると、査定を受ける側がすべきことはひとつ——「この金額の内訳を教えてください」と聞くことです。型番の基準相場はいくらか、状態でどこを減額したか、付属品はどう評価したか。即答できる店は根拠を持って値付けしており、答えを濁す店は言い値の可能性があります。エニティ銀座では内訳の明示を査定の標準としており、複数店の比較検討も歓迎です。まずはLINEで写真をお送りいただければ、その日の相場に基づく概算を無料でお答えします。
売る側が査定前にできる準備は3つだけ
5要素のうち、型番・年代・相場は変えられません。売る側の準備で差が付くのは残りの部分です。①付属品を探して揃える——保証書・箱・余りコマの3点は購入時の袋や引き出しに眠っていることが多く、見つかれば確実な加点です。②履歴をメモしておく——購入時期・オーバーホール歴・部品交換の有無を伝えられると、査定の確認工程が減り、良い履歴はそのまま加点材料になります。③手を加えない——磨く・修理する・分解するはすべて逆効果です。この3つだけ済ませたら、あとは内訳を説明してくれる店を選ぶこと。それが同じ時計を最も高く売る、再現性のある方法です。
よくある質問
査定だけ受けて売らなくても大丈夫ですか?
もちろん大丈夫です。査定は無料で、金額を確認してから売却するかどうかをお決めください。相場観を知る目的でのご相談も歓迎します。
査定額に有効期限はありますか?
ロレックスの相場は海外相場と為替に連動して毎日動くため、査定額は一定期間の目安としてご提示します。期限を過ぎた場合も再査定は無料です。相場が上がっていれば金額も上がります。
複数の店で査定を受けて比較してもいいですか?
ぜひ比較してください。その際は金額だけでなく「内訳を説明できるか」も比較材料にされることをおすすめします。当店は他店の査定書をお持ちいただいてのご相談も歓迎です。
オーバーホールや修理の履歴は伝えるべきですか?
はい、お伝えください。正規サービスでのオーバーホール記録はプラス材料になることがあります。部品交換の履歴も、隠すより先に伝えていただいた方が査定はスムーズです。