Ref.16808を深く知る
「フジツボ」が宿る金無垢の過渡期
Expert Guide
サファイア×金無垢×ヴィンテージの融合
1980年代に製造されたRef.16808は、サブマリーナーの金無垢モデルとして初めてサファイアクリスタル風防と300m防水を採用した歴史的モデルです。ムーブメントもCal.3035となり、日付の早送り機能(クイックチェンジ)が可能になりました。実用性が飛躍的に向上しながらも、文字盤にはヴィンテージ特有のディテールを残しており、ネオヴィンテージの中でも特別な立ち位置を築いています。
愛称「フジツボ」ダイヤルの価値
Ref.16808の初期生産分に見られる、インデックスが立体的な円錐型になっている通称「フジツボ(ニップル)ダイヤル」。これが残っているかどうかが、査定額を大きく左右します。後期になると現代的な平らなインデックスに変更されるため、フジツボダイヤルの個体は「ヴィンテージ金無垢」として別格の高値で取引されます。
青から「紫」へのバイオレット変色
バイオレットチェンジを最高評価。
この年代のブルーダイヤルは経年変化で「バイオレット(紫色)」に変色する個体が存在します。金無垢ケースの圧倒的な存在感と、妖艶な紫色のダイヤルの組み合わせは、世界中のコレクターを魅了して止みません。エニティ銀座ではケース痩せの状態もしっかり見極めつつ、色の変化をプラス査定として最大限還元します。
サブマリーナー Ref.16808 基本スペック
| リファレンス (Ref) | 16808 |
|---|---|
| 正式名称 | オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト |
| 製造期間 | 1979年頃 ~ 1988年頃 |
| ケースサイズ | 40mm |
| 素材 | 18Kイエローゴールド / アルミベゼル |
| 風防 | サファイアクリスタル |
| 文字盤 | ブルー / ブラック(初期:フジツボ、後期:メタル枠) |
| ムーブメント | Cal.3035(ハイビート・日付クイックチェンジ付) |
| 防水性能 | 300m防水 |
金無垢サブマリーナー 世代変遷
第1世代(1969年〜1979年頃)
Ref.1680/8
プラスチック風防・Cal.1575搭載。金無垢サブマリーナーの原点であり、コレクターズアイテムとして最も高額で取引されるモデル。
第2世代(1979年〜1988年頃)
Ref.16808 ← 本モデル
サファイアクリスタル風防・Cal.3035に進化。初期生産分にフジツボ(ニップル)ダイヤルを採用。ブルーダイヤルのバイオレットチェンジも人気の秘密。
第3世代(1988年〜2008年頃)
Ref.16618
Cal.3135搭載で安定性が向上。インデックスはメタル枠の平面タイプに。ブルーダイヤルのバイオレット変色は引き続き見られる。
ヴィンテージ金無垢の
プラス査定ポイント
Plus Points
文字盤のオリジナル性
最も重要なのは「フジツボダイヤル」が維持されているかです。メーカー修理などで後年の「ルミノバ夜光・平面インデックス」に交換されている場合、評価額は下がります。オリジナルのトリチウム夜光であれば最高評価です。
ブレスレットの状態
金無垢ブレスは経年で伸び(ヨレ)が出やすいですが、16808は年代的にある程度の伸びは許容されます。しかし、ピンと張った状態の良いブレスレットであれば、希少価値として大幅なプラス査定になります。
ダイヤルの変色
青文字盤が経年変化で紫色(バイオレット)に変色している個体や、黒文字盤がマットな質感に変化している個体は、ヴィンテージ特有の「味」として高く評価されるケースがあります。
比較:16808 vs 16618
「5桁初期」と「5桁後期」。似て非なる2つの金無垢。
Ref.16808 (第2世代)
- インデックス:フジツボ (初期) / メタル枠 (後期)
- ムーブメント:Cal.3035
- 重量感:現行よりやや軽いヴィンテージ感
- 買取評価:フジツボなら圧倒的高値
Ref.16618 (第3世代)
- インデックス:メタル枠(平面)
- ムーブメント:Cal.3135 (安定性向上)
- ダイヤル:バイオレット化する個体あり
- 買取評価:安定した高相場





